ジョウビタキ (スズメ目・ツグミ科)(冬鳥)
『ジョウビタキ』は、白川河口や熊本港付近では、秋の終わりから冬に出会うことができます。
越冬するために北の国から南下してきます。なわばり意識が強くて、冬の間は、オス・メス関係なくなわばり争いをします。定期的になわばり内のパトロールをするので、杭の上やテレビのアンテナなど決まった場所にとまることが多いです。
大きさ ・体の特徴 ・鳴き声 |
体長14cm、翼を広げると22㎝くらい。スズメくらいの大きさです。 オスは独特の色合いなので、見まちがえることがありません。頭は灰白色で、顔や翼は黒く、腹はあざやかなだいだい色をしています。翼には、黒い羽に白い斑があります。 メスは、体全体が灰褐色で、腰と尾羽の両側がだいだい色をしています。翼にはオスと同じように白い斑があります。 おじぎをするように頭を下げ、尾をこまかくふるわす動作をします。 ヒッヒッと鳴きます。 |
食事 ・えさ |
昆虫類、クモ類や木の実などを食べます。 なわばり意識が強く、車のサイドミラーやカーブミラーに映った自分の姿につっかかったりします。 |
名前の由来 | ヒッヒッという地鳴きが火打石をたたく音に似ていて、ヒタキと呼びました。 色が赤いので火焼き鳥とも言ったそうです。 「じょう」は尉と書いて、老人のことです。オス鳥の頭が白髪のようだから、こう呼んだそうです。 英語名は、Daurian Redstart(ダウリアン レッドスタート)。ダウリアは、バイカル湖近くの地域のことで、17世紀ごろまでダウール族がくらしていたことからそう呼ばれているそうです。ジョウビタキはロシアのバイカル湖周辺で繁殖するので、「ダウリアの」と名付けられ、Redstartはヨーロッパの赤味がかった褐色のヒタキ類をさす一般的な呼び方だそうです。 |
分 布 | 夏場は、朝鮮半島や中国東北部、ロシアのアムール地方、バイカル湖周辺で暮らしています。 秋に冬鳥として渡来します。 平地から低山の草地、公園、農耕地、林の縁等にいます。 九州では、他の冬鳥よりも早く帰ってしまうので、4月に見かけることはまれです。 |